四季の移ろいを表現する日本の伝統的な和菓子『練り切り』は、食べる芸術品と言われています。繊細で美しいその見た目から、家庭で作るのは難しいようなイメージがありますが、意外と本格的な練り切りを家庭でも作ることができるのはご存知でしょうか。
　東灘区で『練り切り専門教室HALE』を主宰する練り切り作家の藤本宏美先生は、お子さんのアレルギーをきっかけに練り切り作りを始めたそうですが、その奥深さに魅せられ、練り切りを通して日本の素晴らしい文化を伝えていきたいと、約6年前より練り切り講師として活動を始め、現在はオンライン教室も開講するなど全国に向けて練り切りの魅力を発信されています。
　今回の教室では、秋にちなんだ練り切り「千代美草・良夜・有りの実」の3種類を指導していただきます。藤本先生によるデモンストレーションの後、あらかじめ天然色素で色付けされた練り切りあんを使って中にあんを包み、成型したのち三角棒などの道具で細工を施し、仕上げます。「手のひらの小さな世界に日本の四季を感じ、楽しんでもらえれば…」と藤本先生。練り切りにまつわる菓名や季節のお話などもありますので、練り切りを通して気軽に日本の伝統文化に触れられるこの機会にぜひご参加ください。