「千の島」でのんびりと

「プロウスリブ」と聞いて、どこかすぐに分かる人は相当な東南アジア通。
インドネシアの首都ジャカルタがあるジャワ島の西端の北に広がる島々の名前。
つまり、「プロウスリブ諸島」ってことだね。

東西に長いジャワ島の東端には有名な「バリ島」があるけれど、民族色豊かなバリ島とはプロウスリブは全くテイストが違うらしい。
もちろん首都ジャカルタの喧騒とも無縁。

よし、プロウスリブを見てみようじゃないか。
本格リゾートで、まったりとのんびりしちゃおう!

・ジャカルタから一番近いリゾート
・ワイルドだけど設備は充実
・自慢できる水の透明度
・バジャイ行きかう街にて

日本からプロウスリブに行くには、まずはインドネシアの首都ジャカルタにあるスカルノハッタ国際空港まで行く。
日本からの直行便で約8時間なので、機内食を食べてちょっと寝たら程良く着く感じ。

 

ジャカルタから一番近いリゾート

プロウスリブへ向かうには船に乗る必要がある。
ジャカルタ市内から北に車で1時間ほどのところにあるアンチョール港から各リゾートへ向けて船が出ている。

船は各リゾートに直行するリゾート専用のスピードボートの他に、いくつかの島を経由する乗り合いボートもあるので間違えないようにね。

南国の海と言っても、大都会ジャカルタ市内からそう離れていないので、アンチョール港の水は、はっきり言ってキレイとは言いにくい。
でも、これから行くリゾートはきっとキレイだろうから、まっいいかな。

「プロウスリブ」とはインドネシア語で「千の島」の意味。
でも、実際にある島の数は1000には程遠く、128島しかない。
そのうちリゾートとして開発されたのは、10島も無いのだそう。

各リゾートの特長は…

アニエール島…ジャカルタから一番近く、アンチョール港から30分。

プトリ島…大トカゲがいたり海中トンネルなど子どもが喜ぶ施設が充実。

セパ島…島の北半分がジャングルのまま。

ペランギ島…水上レストランからの眺めが絶景と評判。

マチャン島…太陽光発電などのエコがテーマの島。

コトック島…ダイバーに人気の島。

などなどで、ここまではアンチョール港から90分以内に来られるので、食事とシュノーケリングなどを楽しむ日帰り観光にも対応している。

 

今回、僕が目指したのはアンチョール港から北に約80㎞離れたパンタラ島のリゾート。
アンチョール港からスピードボートで120分かかるので日帰り観光のお客さんはまず来ないので、その分静かだね。

島の桟橋ではインドネシアの国旗が出迎えてくれる。
ちなみに、インドネシアと国旗が同じ国があるよ、どこかな?(答はこの記事の最後)

さらにちなみに、この赤と白を上下逆にした国旗もあるよ、どこでしょう?(答は同じく最後)

ワイルドだけど設備は充実

船を降りて桟橋に立つと、もうそこには非日常がテンコ盛り。
ジャワ島周辺の雨季は11~6月。僕が来たのは2月なので天気は良好だよ。

桟橋から真っ直ぐに進むと、いかにも「ジャワ」という感じの建物がある。
これはレセプションのあるメインビルディング。
ゲストハウス(コテージ)はこの左右に広がって建っている。

島内を夜間でも歩きやすいように、かつ星空が見やすいように街灯(通路灯)は低い位置に設置されている。
なかなかきめ細かい配慮だね。

島は自然豊かなので、このイモリ君を始めいろいろな動植物に出会える。
危険なものはいないので安心だけれど、蚊はもちろんいるので虫よけは積極的にお勧めする。

1島1リゾートという形は、モルディブをモデルとして開発されたからだそう。
でも、モルディブ程有名になれなかったけど、僕はこれで満足だね。

インドネシアの国土は東西で約5100㎞あり、島の数は13000以上、東西の時差は3時間もある。

一番東端は日本との時差は無く、ここプロウスリブでは日本との時差は2時間。
時差ぼけも無く、暖かいところでのんびりは最高!

ここパンタラリゾートは、もともと日本の大手航空会社が開発したものなので設備がとても充実しているのが特長。
エアコン、冷蔵庫、温水シャワーなど都会の高級ホテルと比べても何の遜色も無いね。
コテージの外観は東南アジア感満載だけれど、中は近代的というのがとても贅沢という気がするよね。

バスルームはコテージのベッドルームから少し離れてあるけれど、扉を閉めずに使うと、露天風呂のような雰囲気で大自然がワイルドに感じられる。
もちろん扉を閉めて使用することもできるのでご安心を。

自慢できる水の透明度

パンタラリゾートはジャカルタのあるジャワ島から一番離れているので、海の水のキレイさは申し分なし。

プロウスリブの多くのリゾートでは飲食は全てコミコミのインクルーシブ(一部高級ワインなどは別料金)なので、ビール大好きの僕としては満足で安心。

 

リゾートによっては、フィッシング、シュノーケリング、ダイビング、カヌー、テニスなど様々なアクティビティまでインクルーシブになっている。

ということで、僕も水上スキーをやってみた。
この写真は僕。結構サマになっているでしょ。

バジャイ行きかう街にて

プロウスリブへの行きも帰りも通る首都ジャカルタもちょっと見ておくね。

市内のちょっとした移動は「バジャイ」という三輪タクシーが便利。
大人2人が荷物込みで乗れるのでバイクタクシーより便利だね。
1乗車は150~300円位が相場だけど、料金は乗る前に必ず交渉することをお忘れなく。

ちなみに、このオレンジ色の「バジャイ」は旧型のガソリン車。
最近は色がブルーのLPGで走る新型にどんどん切り替わっているのだそう。

ただ、バジャイは速度が遅いので大通りでは渋滞の元凶として一般車のドライバーからは嫌われているらしい。
でも、庶民の暮らしを肌で感じるにはいいよね。

ジャカルタに限らず東南アジアのどこへ行っても、こんな風に路上で商売をする人を見かけるよね。
実に上手く車の間を行き交うのには感心する。

道路を渡る際の注意を現地の人からひとつ教わった。
「日本では道路を渡る時は手を挙げたら車は止まってくれるけれど、ジャカルタでは手を挙げると手を挙げたまま轢かれます」とのこと。
みんな気を付けようね。

ちなみに、インドネシアは日本やイギリス、オーストラリア、タイなどと同じ右ハンドルの左側通行。
世界中で左側通行の国は55ヵ国もあるのだそう。

また、インドネシアなどのイスラム圏の国では右ハンドルが取り分け好まれるんだって。

その理由はイスラム教では左手でモノをやり取りするのは相手に失礼とされるため、右手でやり取りがしやすい右ハンドル車がいいそうな。

やっぱりどこの国に行っても市場には必ず顔を出しちゃうんだなぁ。
特に買い物をしなくても市場の雰囲気にまったりと浸っているのが好きなんだよね。
確かに普通の人に比べたら間違いなく僕はアマノジャクだね。

さて、そろそろ夕方なので近くの屋台でサテ(焼き鳥のようなもの)とトプ(豆腐のようなもの)でビールにしようかな。

おっと、その前にクイズの答えだったよね。
インドネシアと国旗が同じなのは「モナコ公国」。
上下の色が逆なのは「ポーランド」(ただし、縦横の比率が若干異なる)でした。

ちなみに、インドネシア国旗は日本と同じ赤と白のみ。
他にこの色の国旗の国はモナコ、ポーランド以外にどこでしょうか?
僕が調べた範囲では他に9カ国あるよ(あくまでも僕調べです)。
暇な方は調べてみてね。

なんちゃって。