スペインのバルセロナといえば思い浮かべるのは、サッカー強豪の「FCバルセロナ」や1992年のバルセロナオリンピックもあるけれど、圧倒的にガウディだね。
本物のガウディの作品に急に触れたくなった。
よし!ちょっとスペインまで行ってこよ~っと!
スペインへ日本から行く観光客が多いのはマドリードとバルセロナがダントツみたい。
カタルーニャ州の州都であるバルセロナは、首都マドリードに次ぐ第2の大都会。
イベリア半島の北東岸にあって、フランスとの国境までは160kmしかない。
ちなみに、バルセロナは各種国際会議が世界で一番多く開催される都市なのだそう。
日本からバルセロナへの直行便は無いので、ヨーロッパの都市経由でバルセロナ・エル・プラット国際空港へ向かうのが一番近道かな。
ちなみに、経由地が中東やアジアの都市となる航空会社を使うと料金はかなり安くなるようだけれど、バルセロナまでの所要時間がルートによっては30時間くらいにもなるので、体力に自信の無い方にはお勧めしません。
鉄道網も発達しているので、時間のある人や途中他の町にも寄ってみたいという方は、スペイン国鉄のレンフェでバルセロナ・サンツ駅に入るという方法もある。
これは2等車の二階建てになっている車両の車内。
でも、何はともあれバルセロナに着いたらまずはお目当ての場所に直行。
そう、アントニ・ガウディで一番有名な「サグラダファミリア(聖家族贖罪教会)」だね。
建設が始まったのは1882年、ガウディが30歳の時。
そして今でも建設中で、完成予定は2026年と言われているけれど、どうでしょうねぇ?
でも、曲線と細部の装飾を多用した生物的デザインは独特で、何か惹きつけるものがあるよね。
ガウディはこの設計と建設に際して、数式や方程式を使わず、わずかに書いた設計図と模型だけで臨んだというからまさに天才と言っても良いかな。
これは現在、ホテルとして利用されている建物だけれど、重厚で立派!
この場所は市の中心に位置するカタルーニャ広場と言うところで、交通の便が良いため人気のスポットのひとつ。
これはローマのコロッセオみたいな感じだけど、「モヌメンタル闘牛場」。
スペイン全土でかつては闘牛が盛んだったけれど、現在は州法により禁止されているのでカタルーニャ州で闘牛を見ることはない。
これが何の建物か当てられたらエライ!
どう見ても王宮か美術館という見映えだけれど、これは電報電話局。
こんなに歴史が感じられる建物がバルセロナには沢山ある上、それぞれに表情が豊かなのがいい!
街歩きをしながら建物を見るだけでも楽しい。
ガウディの作品は他の都市にもいくつかはあるけれど、ほとんどはバルセロナに残っている。
グエル邸やカサ・ミラなどが有名だけれど、グエル公園も行ってみる価値ありだね。
グエル公園まではサグラダファミリアから歩いて15分くらい。
ここではガウディの作品の上を歩いたり、じっくりと触ることができ、奇抜な造形物も多く十分楽しめるよ。
ちなみに、ガウディはここを公園として作った訳ではなかった。
もともとは60軒ほどの住宅団地のために土地を分譲するつもりだったけれど、買ったのはガウディ自身と彼の資金援助者であるグエルさんの2区画だけだったんだって。
つまり事業的には大失敗だったみたい。
これはグエル公園の塀。
結局ここはガウディとグエルさん以外誰も購入しなかったため、最終的に市に譲渡して公園となったそう。
広い公園の中には「ガウディ博物館」もあり彼が住んでいた家も見ることができる。
それにしても1軒も売れなかったのは、発想とデザインがぶっ飛んでいたからかなぁ?とも思うけれど、実際は建設された当時、この辺りは街の中心からかなり離れた辺鄙なロケーションだったのが最大の原因だったみたい。
バルセロナで一番賑やかな通りと言えばランブランス通り。
ランブラス通りは市の中心から臨海地区まで繋がっている通りで、各種物販店や飲食店が軒を連ね、大道芸なども見ることができる。
路上に絵を描いている人も結構いるけれど、下手くそだと当然チップはもらえない。
華やかな大通りから1本路地に入るといきなり歴史が感じられる。
このオジサンは布地にエナメルで絵を描いていたゲージュツカさん。
ランブラス通りの中央あたりの西側には、バルセロナ最大の市場である「サン・ジュセップ市場(通称:ボケリア市場)」がある。
とにかく大きい市場の中には、観光客だけでなく毎日の食材を買い求める地元の人でごった返しているよ。
海が近いので魚屋さんも沢山ある。
こういう風景を見ると地元の方々のための台所って感じだね。
なお、市場の中には物販店だけでなく、バルもあるので散策の途中で軽く1杯というのもアリですね。
パンの配達中。
雑な積み方でかなり適当な配達という感じではあるけれども、何だかこのユル~イ雰囲気がいいね!
この景色はある意味アートと言っても過言ではないかも。
ランブラス通りの南の端、臨海地区には巨大な「コロンブスの記念塔」が建っている。
イタリア生まれのクリストファー・コロンブスの銅像が何故ここにあるかというと、新大陸発見のための資金援助をしたのがスペイン女王だったからだそう。
像の右手が指しているのは新大陸の方向だといわれています。
なお、週末にはこの塔の周りに市が立つので、手作りの工芸品などの掘り出し物が見つかるかもね。
歴史的建造物を横目にガウディの作品巡りをしていると、塀の落書きなども芸術っぽく見えてくるから不思議だね。
上手か下手かの判断に迷う時は、とりあえずはいいものを見たということにしておくに限る。
アートな散策はこれでいいのだ!
何も言わずにこの写真を見せられたら「これってガウディ?」と誰もが思うよね。
ガウディの独特な世界観が、上手く説明できなくてもそこに感じられるかも知れないからかな。
この建物はグエル公園のゲートの横にあり管理棟として使用されている「守衛の家」。
つまり本当にガウディの作品ということ。
この独特のデザインテイストはまさに唯一無二と言えるね。
これは街中にある公衆トイレだけれど、何となくガウディの作品のような気がする。
もちろんガウディの時代にこんな自動ドアのトイレがあった訳はないのだけれど、バルセロナの街中をガウディを感じながら歩いていると、次第にどこを見てもガウディっぽく見えてくるから不思議。
曲線がステキなスクーターのある風景さえガウディを感じる…と、まで言えば言い過ぎかな。
僕って何だかすぐに影響されやすい傾向にあるのかも。
ということは、実はこの写真はローマですよ(ウソです、ほんとうにバルセロナです)と言われたら、ローマの休日のオードリー・ヘプバーンを連想しちゃうかもね。
なんちゃって。
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