カナダの国土はロシアに次いで世界で2番目に広い。
だから、都市ごとに地域ごとにその表情は千差万別らしい。
それならとまずはカナダで一番大きい都市に行ってみることにした。
ところがこの選択が大正解だったのだ!
日本からトロントまでは直行便でひとっ飛び。
でも時差が大きく時間帯がほぼ日本と真逆なので、さっさと食事してガッと寝るに限るね。
ちなみに、トロントピアソン国際空港はカナダ最大の空港。
えっ?何でトロントを目的地にしたのかって?
そりゃぁ、カナダと言えば山歩きやオーロラなど、大自然のイメージでしょ?
だからそうじゃないカナダで1番の大都会にした訳。
だってアマノジャクだもん。
トロントは首都ではないけれど(カナダの首都はオタワ)国内最大の商業都市。
その名前の由来は、先住民オンタリオ族の言葉で「人の集まる場所」。
つまり昔から人がたくさん集まるような所だったということなんだね。
カナダには17世紀頃からヨーロッパから人が来はじめ、18世紀末頃からは多くの人が移住するようになったそう。
だからこの辺りには19世紀に建てられた立派な建物が多く残っている。
一見、宮殿みたいに見えるこの建物はトロントの鉄道の玄関口トロントユニオン駅。ローマ式の建築で、中も天井が高く広々としているよ。
アメリカと結ぶアムトラックやカナダの大陸横断鉄道カナディアン号などの発着駅でもあるので、見た目が重厚なだけでなく実際に重要な駅ということになる。
こちらは、クイーンズパーク内にある「オンタリオ州議会議事堂」。
1893年というから日本で言えば明治の初めにできたということになる。
どっしりとした立派な煉瓦造りは、ロマネスクリバイバル様式なのだそう。
無料のガイドツアーに参加すれば内部の見学も可能。
落ち着いたいい味出しているこの建物は、「ジョージ・ガーディナー陶磁器博物館」に隣接した「ANNESLEY HALL」。外観はいかにも古き良きヨーロッパって感じだね。
他にも、トロントには自然と文化を中心にした「ロイヤルオンタリオ博物館」や内外の現代アートを集めた「アートギャラリー・オブ・オンタリオ」などもあるので、良かったら寄ってみてね。
効率良く街を見るならバスなどを使うのが手っ取り早いけれど、僕は何も沢山の場所を見たい訳じゃない。
街や店や人をゆっくり、のんびり見たいだけ。
だから気ままにテクテク街歩き…これが僕の旅の基本スタイル。
旅行者だろうか、ベンチで優雅(?)にごろ寝していた。
こういった光景はある意味、治安のバロメーターだと思う。
ニューヨークやロサンゼルスでは決して見ることは無いものね。
何かと思ったら、観光人力車だった。
東京の浅草や京都の嵐山などで見かけるものだね。
人力車の青年達が走っているこの通りは、ユニオン駅から北に伸びるヤングストリート。
トロントで1番の繁華街で沢山のお店と共に、地元グルメが堪能できる「セントローレンスマーケット」や300以上の最新のファッションや雑貨のお店が集まるトロント最大のショッピングモールの「トロント・イートンセンター」も徒歩圏にあるよ。
新しい出会いや発見があるとワクワクするよね。
だから街を歩くのが楽しいのかなぁ。
トロントのランドマークと言えばこの「CNタワー」。
ユニオン駅からは歩いて10分くらい。
高さは553.33mで1976年の完成時には自立型電波塔として世界一の高さを誇り、現在でも世界で第三位だそう。
ちなみに、自立型電波塔としての世界一は高さ634mの日本の東京スカイツリーだね。
なお、このCNタワーの高さ356mにある展望台は「エッジウォーク」と言ってハーネスを付けて外を歩くことができる。
ここでウェディングをしたツワモノもいるらしいけれど、僕は激しく遠慮しておく。
それと手前に見えるのが五大湖のひとつオンタリオ湖。
セントローレンス海路を使って大西洋に出られるんだって。
これは自転車パーキング。
盗難対策のために普通は、右の自転車のようにサドルを外して持っていくんだけれど、左端のは前輪も外して後輪と一緒にチェーンロックを掛けている。
ここまでやれば盗もうという気は起らないかも知れないけれど、面倒くさくない?
ちなみに、トロントの街並みはほぼ綺麗な碁盤の目になっていて、そのほとんどに通りの名前がついているので分かりやすい。たとえば、「メトロのセントパトリック駅はダンダストリートとユニバーシティーアベニューの交差点」なんてすぐに教えることができるね。
えっ?僕に道を聞く人なんていない?そうかもね。
トロントは地下鉄もバスも発達しているけれど、市電(路面電車)もお勧め。
北米最大規模の路線網を誇るので、1日券で利用すると結構安くて便利だね。
なお、車両のデザインは沢山あって、こんなレトロな感じのものや未来的なカッコイイ車両などいろいろとあるよ。
商業施設のディスプレイやビルの外壁のデザインなど、結構洗練されてかっこいい!って思えるものが多いよ。
ショーウインドウを見て回るのも実は大好き。
大手百貨店のショーウインドウでの父の日ギフト訴求。
文字は日付と「お父さん」としか書かれていないけれど、ストレートに良く分かる。
そしてこれはジムなどで体を鍛えるのが好きなお父さんへのプレゼントとして、エクササイズ関連の用品やトレーニングマシン、タオルやバスローブなどがお勧めとしてならんでいる。さらにバックにはエクササイズ中の様子をシルエットで描いて、よりイメージが膨らむようになっている。
このディスプレイはシリーズになっていて、隣のショーウインドウではアウトドア派のお父さん向けに関連商品やファッションを陳列し、バックにはバードウオッチングするシルエットを描いている。
顔のあるマネキンを使っていないのに、その情景が豊かに感じられるね。とってもスマート!
こちらは、ウェリントンストリートにあるロイヤルバンクプラザビル。
こんなイラストがエントランス部分にあることで、無機質なオフィスビルが親しみの感じられる場所になっているみたい。
人の立体イラストを全部壁面に付けるのではなく、ひとつだけ走っている格好で階段の手前に配置してあるのは、作った人の遊び心かな。
カナダに来たのは今回が初めて。
来るまでのカナダのイメージは、カナディアンロッキーでの山歩き、イエローナイフのオーロラ見物、そしてメイプル街道の紅葉といったところだったけど、印象が変わったね。
確かにトロントはカナダで一番の大都会でグルメやファッションが豊富だけれど、歴史を感じさせる立派な建物は多く残っているし、広い公園も沢山ある上、オンタリオ湖での水遊びも楽しめる。
カナダを色んな角度から堪能するなら、僕はトロントを第一にお勧めするよ!
さて、レンタカーがあるので次は首都のオタワへ向かおうかな。
何?300km以上ある?よし、メイプル街道をひとっ走りだ!
なんちゃって。
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