ケニアの中の古き良き英国

ケニアでの宿泊というと広い草原の中にポツンと建っている野性味あふれるロッジというイメージが一般的だよね。確かに普通はそう。
でも、19世紀から20世紀にかけての時代の雰囲気が色濃く残る格式高いホテルがあると聞いて、何故か興味を惹かれた。

それはケニア山国立公園の近くにあるらしい。僕はもうパスポートを握っていた。

 ・ケニア最高峰の山は「神の山」

・コロニアル調に包まれて
・赤道直下で暖炉に湯たんぽ!?
・やっぱりここはアフリカ
・赤道で必ずやること

首都ナイロビからルA2 roadをひたすら北上すること4時間近く。
右手にとんがった山が見えてきた。あれがケニア山。

今回の目的はアフリカの定番であるサファリではなく、たまにはいいホテルに泊まること。
僕だっていつもネズミが走り回っているような安ホテルばかりじゃないんだよ。

ケニア最高峰の山は「神の山」

標高5199mのケニア山はケニア最高峰で、アフリカ大陸でも2番目。
ちなみにアフリカ大陸最高峰はキリマンジャロ5895mで、ケニアから見えるけど実はタンザニアの山。

ケニア山は元々ここにいた先住民族のキクユの人々からは「キリニャガ」あるいは「ケレニャガ」と呼ばれていて「神の山」という意味なんだって。

僕は登る訳じゃないけれど、見るからに荘厳という感じだね。

ケニア山にはいくつかのピークがあって、中央の尖っているのが5199mのバティアン峰。
一般の人の装備と技術で行けるのは4985mのレナナ峰までなのだそう。

コロニアル調に包まれて

今回泊まるホテルは「フェアモント マウント ケニヤ サファリクラブ」。
僕がめったに利用することのない5つ星ホテル。
料金はそれなりに高いけれど、まぁたまにはいいかな。

外観はまさにコロニアル調。
手前にはサバンナのロッジではまず見ることのない芝生の庭が広がって、この左手のほうに大きなプールもある。

ホテルの入口の看板には、緯度0時0分0秒、つまりここが赤道と書いてある。
そして、標高は2135mとなっている。

日本で言うと志賀高原にある草津白根山の頂上に宿を建てたようなもの。
何だかすごい!

こちらがレストラン。
調度品や天井の造り、シャンデリアなど外観以上に内部はよりコロニアル調が感じられるよね。

こんな僕でもここの雰囲気に合わせて、食べ方が何だか上品になっているようなのは、気のせいかな。

赤道直下で暖炉に湯たんぽ!?

いくら赤道直下とはいえ標高が2135mもあれば気温が低いのは当たり前のこと。
朝晩はアフリカとは思えないくらいの寒さなのだ。

近くのケニア山のてっぺんには万年雪があるから当然か。

ということで部屋に暖房は必須。
貴族が寝るような立派なベッドの奥には本物の暖炉がある。

ファンヒーターなどを置いたら暖かいだろうけれど、このコロニアル調の雰囲気を求めてきた人はがっかりするだろうから、この判断は正解。

寝る前にもう一度、メイドさんが太い薪を持ってきて暖炉にぶち込んでくれた。

で、ベッドをめくったら何と湯たんぽがあった!
湯たんぽだけでなくこの心遣いが温かいね。
普段、僕は湯たんぽは使わないのだけれど、ありがたく使わせて頂きぐっすりと寝られた。

部屋担当のメイドさん、ありがとうね。

やっぱりここはアフリカ

アフリカの宿は基本自然の中にある。

完全に柵で覆うことは難しいので、当然野生動物が訪問してくる。
たまにこんな風に通過していくけれど、気にすることはないみたい。

車で出かけた時に見かけた商店兼レストラン。
外壁のイラストが何ともかわいい。

コロニアル調のホテルとの落差は大きいけれど、こんなところがいかにもアフリカって感じで好感が持てるなぁ。

こちらは途中の街で見かけたスーパーマーケット。

ナイロビの大きなスーパーはヨーロッパのそれと大して変わりはないけれど、地方都市のスーパーは概してこんな外観。
でも、建物が白いからだろうね、ビルの名前が「ホワイトハウス」。

赤道で必ずやること

日本でもよくやるのが、県境をまたいで行ったり来たりする、あれ。

よく考えたらホテルも赤道直下だったけれど、コロニアル調でまったりしていたので、この行ったり来たりをし忘れていたのに気が付いた。

そこでこの看板の下を「南半球、北半球」といいながら、行ったり来たりしていたら、近所の人と思われる女性が笑っていた。
きっとここに来たらみんなやるんだろうね。

ガソリンスタンドは大都市から離れると、めっきり少なくなる。

そこそこ大きい集落にたまにある程度。
だから安全のためにこまめに給油しておくのがお勧め。

国道をナイロビへ向かう途中。
これは乗り合いバス。
多分ケニアではこれを定員オーバーとは呼ばないのだろう。
座席に座っている人と外でしがみついている人とで運賃がどれだけ違うか、興味はあるが僕は乗りたくないね。

今回、フェアモント マウント ケニヤ サファリクラブは満足だったね。

さて、あと1時間ほどでナイロビ。
でも大都会よりは僕はやっぱり自然の中の方がいいなぁ。
運転手のキサモさんに言っちゃおうかな「ねえ、ナイロビを通り越してタンザニアまで行かない?」

なんちゃって。