エーゲ海と聞いてまず思いつくのは、ポールモーリアの「エーゲ海の真珠」?それともジュディオングさんの「魅せられて」かな?
今回は夏の暑さもひと段落した秋口のヨーロッパの海でのんびりしたい! ということで、エーゲ海にやってきた。
しかし、エーゲ海には島がいっぱいあるので、あまり遠くない範囲でゆったり船にゆられつつ、そしていくつかの島をのんびり散策しようかな。
天気はサイコー!いざ、エーゲ海へ~!
南太平洋クルーズとか地中海クルーズとか言うと何だかすごく大げさな感じがするけど、「エーゲ海クルーズ」だともう少しコンパクトで気軽な印象でしょ。それに語感がカッコイイ!前から一度乗ってみたかったのだ。
と言う訳で船が出るギリシャ南部のピレウス港に向かった。
いくつかの島をめぐるには、船のチケットをバラで買っても良いのだけれど、1日でいくつかの島を回るツアーが割安で便利。
ツアーと言ってもオプションを頼まない限り団体行動もガイドも無いフリーパッケージ。
船の時間だけ守れば良いので、気ままな僕にはピッタリだね。
今回参加したのは、1日3島を巡るクルーズ。
で、ピレウス港に着いてびっくりした!
船がでかい!
まあ、大きい船でもいいか、大は小を兼ねるって言うものね。
さて、そもそも「エーゲ海」とはギリシャのあるバルカン半島とトルコのあるアナトリア半島の間を言う。
別名「多島海」というくらいで、何と島が約2500もあるがそのほとんどがギリシャ領となってる。
つまり、エーゲ海とはほぼギリシャの領海、だからギリシャの港から出発した訳。
クルーズ船は各島の間をそれぞれ1~2時間程度で移動する。
もちろん急いでいる人にはこの写真のような水中翼船などの高速船もあるけれど、僕は別に急いでいないからこっちの方がいいもんね。
ちなみに「エーゲ」とは古代ギリシャ語で「波」の意味なんだって。
甲板で爽やかな潮風に吹かれているうちに、船は最初の島「エギナ島」に到着。
エーゲ海の島々は7つの地域(諸島)に分けられていて、そのうちピレウス港から最も近いのがサロニカ諸島。
そのサロニカ諸島で一番大きいのがエギナ島。
ただ、大きいと言っても東西約15km、南北約10km位だけどね。
船着き場からは観光馬車なんかが出ている。
エギナ島には、紀元前5世紀頃に造られた「アフィア神殿」や紀元前6世紀頃の「アポロン神殿」の遺跡など有名どころがいくつかあるけれど、僕はいつものクセでのんびりと街中の散策と決め込んだ。
ふと見上げた教会の瓦のデザインなんて、ステキでしょ?
何のことは無いが、ふとこんなものに目がいってしまう。
ボロ車が可愛いと思えてしまうのは、やはりアマノジャク?
市場に足が向くのも僕の定番。
言うまでもなくアドリア海は海産物の宝庫。
売り方は雑みたいだけれど、きっと新鮮なんだろうね。
エギナ島はブドウやオリーブの栽培が盛んだけれど、とりわけピスタチオの産地として有名だね。
そのため観光客の多くがピスタチオアイスを食べてたっけ。
でも土地が限られているので多くの農産物はギリシャ本土から船で運ばれてくる。という訳で必然的に港が八百屋さんになる。
魚は市場、野菜は港、実に興味深い。
次に向かったのは、自動車が禁止の島「イドラ島」。
車の代わりに活躍するのがロバ。
船着き場では観光客相手のロバが多数スタンバイ。
もちろん地元の人達も利用する。
港の周辺には修道院や大聖堂などの立派な建物が遺されている。
また、この島はネコが多いのも特長。
いたるところにいるネコ達は観光客が近づいても全く気に留めない様子だった。
まさにこれが、あのミコノス島やサントリーニ島などの有名なエーゲ海の島の写真で見た風景そのものだね。
白い壁が青空とのコントラストで何とも美しい。
でも、この坂道を見るとロバが必要なのがよ~く分かるね。
船着き場周辺には素敵な建物が建っているけれど、そこからちょっと離れるとイドラ島はかなり荒涼としているのが良く分かる。
でもその分、夜は静かで星がキレイかもね。
エーゲ海クルーズ最後の3島目は「ポロス島」。
ピレウス港からは約58km離れている。
この島には、ポセイドン神殿跡やゾードホス・ピギ修道院などの観光スポットがあり、船着き場にはたくさんのタクシーが待ち構えている。
でもヨーロッパのタクシーって大体ベンツだよね、なんでだろ~。
この島と対岸のペロポネソス半島の街ガラタスとはわずか400mしか離れていない。だから島の名前は古代ギリシャ語で「狭い通路」を表す「ポロス」が語源なんだって。
夜には賑わうカフェレストランも昼は暇そう。
夏から秋のヨーロッパは日暮れが夜の9時くらい。
だから夕食は普通10~11時くらいから始める人が多い。
夕方の6時頃から赤ちょうちんで飲んでいる日本とはちょっと違うかも。
ヨーロッパの古い街並みはやっぱりゆっくりと歩くに限るね。
さて、そろそろ船の時間なので戻るとしょうかな。
でも、いつも思うのだけれど旅の1日ってなんて短いのだろ~ってね。
日本で仕事をしていると、とても長く感じるのに…。
なんちゃって。
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