何故か懐かしい風景

ベトナムの首都ハノイ。ホーチミン市などの南部の都市とは、街の雰囲気が明らかに違う。
南部が商業の中心で、北部が政治の中心だからか、あるいはかつて南北に分かれて戦争をしていた名残りなのか。

近代的なビルが並ぶハノイの中心からちょっと外れて、人々の日常を見てみようと思って出掛けてみた。
そこには初めて来たのに、何だか懐かしい風景があった。

何気ない日常が一番!

街を歩いていると気軽に話しかけて来る少年がいる。
でも、ベトナム語が分からない僕は、手を挙げて笑顔を返すだけ。そんな普段の時間が好きだ。

ベトナムの民族衣装といえば「アオザイ」。
アオザイとはベトナム語で「長い上着」のことで、かつては未婚が白、既婚が黒、そして日常使いが青とされていたけど、今は色々なカラーがある。この女性たちの白いアオザイは学校の制服。

ちなみに、アオザイはカラダのラインに合わせてピッタリに作られるため、太ると着られなくなってしまう。
そのため体形維持には大変気を使っているんだとか。


時間帯による車両通行区分の標識。日本のものよりイラストが写実的で可愛い。


植木を運ぶおじさん。ベトナムに限らず東南アジア全般に、何でも山盛り積んで運ぶ姿を良く見る。
自転車だけでなく、バイクでもトラックでも、とにかく積めるだけ積むのが普通のようだ。そうやってひっくり返ったトラックは何度も見たけどね‥。

鶏がとても好きらしい

市場に鶏を運んできたおばさん。
食材は基本的に生きたまま売り買いされる。

ほどけかけた荷物を積み直しているおじさん。カゴの中にはニワトリがぎっしり。ハンドルのマイバッグの中も鶏。
ちなみにおじさんが被っているのは鉄カブト。

こちらも懸命に鶏を売り込むおばさん。
市場では他の動物ももちろん扱ってはいるが、何故か圧倒的に鶏が多い。よほど鶏が好きなのかしら?

カゴの中には、一部足がはみ出るくらいにぎっしりとニワトリが詰め込まれているのを見ると僕は食欲が失せた。

鶏を買って帰るおねえさん。
今夜は鶏鍋?それとも焼き鳥?家族で美味しく食べてくださ~い。

どこにでもある、ほのぼの風景

釣りをしている青年。でもよく見るとオールには手ではなく足が掛かっている。
そう、ボートを足で漕いでいるのだ。
それもとても上手に漕いでス~ッと行ってしまった。感心。

花売りのおねえさん。サンダルがお洒落。

街の食堂。フォー(ベトナム風うどん)はとても美味しかったけど、イスがやたら小さい。
それに合わせてテーブルも低いのだが、まるでお風呂のイスという感じ。
どの店でもこのサイズだった。


いかにものんびりとした写真屋さん。

大きい熊のぬいぐるみでのんびり感さらにアップ。
でも、熊の前のキーボードはどういう意味なのだろうか。

仕事中はよく寝るようだ

街の中心では見かけることは無いが、郊外に出ると仕事中に「休息」を取る人は結構見かける。やはり暑いお国柄かしら?

たまご屋さんのおばさん達。

たまごを勝手に持って行っても絶対バレないくらい爆睡中。
でも、それなりに治安が良いということかな?

こちらのお兄さんは商売道具のシクロ(三輪自転車タクシー)でお休み。お客さん用のシートなのできっと快適なのでしょう。

八百屋のおばさん。どこからどう見ても熟睡中。平和だね。

ちょっと昔のハノイ郊外を散歩してみた。日本にもこんな場所があったな‥なんてアジアの原風景に触れられたような気分。
ヌックマムとナンプラーにパクチーを足したような香りのするアジアがやっぱり面白い。そして、キレイなビルの建つ大都会よりも、田舎の市場の方が僕の性に合ってるみたい。
う~ん‥本物のあまのじゃくかも。

なんちゃって。