微笑みの国で願掛けを

微笑みの国-タイ王国。その首都バンコクはASEAN経済圏の中心的な都市だ。熱帯のこの地は、暑さと雨が半端ない。

3~5月の暑季は最高気温が40℃を越える日はザラ、6~10月の雨季は大量の雨が降る。だからタイを訪れるなら11~2月の乾季がお勧め。ほとんど雨は降らず、気温もそこそこなので街中を回るには丁度良いだろう。

今回目指したのはタイで最強のパワースポットなのだ。

チャオプラヤー川沿いを歩

バンコク市内を南北に流れるタイ最大の川、チャオプラヤー川は全長約370㎞にも及ぶという。

バンコク市内はBTS(高架鉄道)が開通したものの、名物の交通渋滞は相変わらずのようだ。

そこで人々の強い味方になっているのがチャオプラヤー川の水上交通。チャオプラヤー・エクスプレスは、渋滞知らずで安いので市民だけでなく観光客にも人気だ。

チャオプラヤー川に沿ったソイ(小道)には露天が軒を連ねている。やはり川に近いと売る側にとっても買う側にとっても都合が良いようだ。

弁当の容器を利用した陳列だが、これなら出すのも片づけるのも楽なようだ。

一般の市場は観光客相手の土産物店と違って、多くの店は呼び込みをしない。こちらが買う意思を示すまで、ボ~ッとしているか寝ている。そんなゆる~いところが訳もなくいいんだよね。

ただ、この八百屋さんの商品の陳列がアバウトで、どこまでが売り物でどこからがゴミかが、イマイチ分かりづらい。

ちなみに、バンコクという都市名のタイ語での正式名は大変長い。タイの人でも覚えきれないので冒頭部分の「クルンテープ」と呼ぶんだそう。

やはり王宮は行っておこ

タイ王国というくらいだから王宮は行っておかないと後悔するね。

王宮敷地内にある寺院「ワットプラケオ」には、エメラルド色に輝く仏像が納められている通称「エメラルド寺院」がある。

これは王宮専用の守護寺で、基礎の部分にはかつてビルマ軍に破壊されたアユタヤの寺院のレンガが使われているそうだ。

タイではどこの寺院に行ってもこのような人形のような装飾があるが、これは半獣半人像で建造物を邪悪なものから守っているとのこと。

この前で同じようなポーズを取ったら地元の女子高生に笑われてしまった。

建物の中にある非常口の表示だが、イラストがどう見てもふざけているように感じてしまうのは僕だけだろうか?

街の生活も見てみよう

タイと言えばもちろんトゥクトゥク。

市民や観光客の足として有名だが、安全性と排ガス規制によって、現在では新規の登録はできないようになっている。三輪であまりスピードが出ないのが可愛いんだけどね。

コーラの配送車も三輪自動車。

製品のイメージカラーと同じ色で結構カワイイ。今、日本に持ってきたら逆にウケるかも。

信号の無いところで道路を渡るのは、僕にとってはとても難しかった。しかし、バンコク市民は慣れたもんで結構スイスイと車の間を抜けていく。

そこで僕が学んだのは、バンコク市民の後にピッタリとくっついて渡るのが上手にかつ安全に渡る最良のコツであるということだ。

市内の郵便ポスト。

市内とそれ以外にと投函口が別れているが、集荷時間がこれほど細かく書かれているのは日本以外では初めて見た。タイの国民性も真面目できっちりしているということかな?

市内の漢方薬局だが、何の治療をメインにしているかが一目で分かるのは、やはり漢字の力かしら?

いよいよ最強のパワースポットへ!

どんな願いも叶うと評判の祠がバンコクの街中にある。

バンコクの中心街、グランドハイアットホテルの横にあるのがエラワン・プーム。

商売繫盛、恋愛成就、安産祈願、学業成就…どんなことにでもご利益があるとタイ国内だけでなく海外からも人が押し寄せる人気のパワースポットで、タイで最強のパワースポットと評判だ。

1953年隣のグランドハイアットホテルの建設に際して、事故が多くて工事が一向にはかどらないため、占星術師の占いによりヒンドゥー教のブラフマー神を祀ったところ事故が無くなりスムーズに工事が完成したことに由来するという。

祠の横では伝統舞踊が行われているが、これは観光客へのサービスなどではない。このエラワン・プームにお願いをして、その願いが見事に叶った人が神様にお礼の舞いを奉納しているのだ。

ダンサーは常に横に待機していて、踊る人数によって料金の差はあるが、客からのオーダーに応じて舞いを踊ってくれる。

舞いを依頼する客がいなければ、もちろん舞踊の奉納は無いのだが、僕が暫くいる間は途切れることなく踊っていたので、願いが叶った人は結構多いのかなという気がした。

願い事はブラフマー神の4面にお花や線香をお供えして手を合わせるだけ。お供え物は祠の横で安く買える。祠の敷地外の路上でも売っているが、こちらは法外な値段を言ってくることがあるのでご注意を。

もちろん、お供えもせずにお願いをして、その上ダンサーによる奉納の舞いをタダで鑑賞してもバチ当たらない…と思う。多分…だが。

当然、僕もお願い事をしてきた。それが何で、叶ったかどうかって?それは、ヒ・ミ・ツ。

なんちゃって。