イタリア南部、地中海に浮かぶのが地中海最大の島「シチリア島」、広さは四国の1.4倍くらい。
シチリア島は周りの小さいのも入れれば100程の島の集合だが、普通シチリア島と言えばこの本島を指す。
ここが「文明の十字路」と呼ばれるのは、3000年以上前からギリシャ、古代ローマ、ビザンチン、アラブ、ノルマンと様々な文明が重層的に交錯してきたからだ。
今回はシチリア島東部の街、タオルミーナを歩いてみた。
シチリアと聞いてまず思い浮かぶのは「マフィア」でしょう。確かに1990年代には公安との熾烈な抗争があったけど、今は静かになってここタオルミーナは結構治安がいいらしい。そしてもう一つ思い浮かぶのが「エトナ火山」だ。
タオルミーナ岬から見たエトナ火山
ヨーロッパ最大の活火山で2013年に世界遺産に登録されている。標高は3326m(激しい噴火により時々変化する)でイタリア国内ではアルプスの次に高い山だ。大きな噴火を時々起していて、12世紀と17世紀にはそれぞれ1万人以上の死者が出たとのこと。
僕が行った時は大人しくて、桜島みたいな感じだった。
シチリア島には沢山の遺跡が遺されているが、タオルミーナを代表するひとつがこの「ギリシャ劇場」。
タオルミーナの街中から少し上ったところにある。
紀元前3世紀に作られ、今もオペラなどに利用されているが、写っている人と比べてその大きさが分かるだろう。
タオルミーナ岬のすぐ側にあるのが「イゾラベッラ」。美しい島という何とも分かりやすい意味の島だが、ここがリュック・ベッソン監督の「グラン・ブルー」が撮影された所。奥に見えるのがタオルミーナ岬。
そしてこちらがタオルミーナ岬にあるホテルのプール。
その奥にあるのが「グラン・ブルー」でエンゾ演じるジャン・レノがシーフードスパゲッティを食べたレストラン。
ちなみに、このプールの横にある梯子でイオニア海に下りて泳いでみたが、夏なのにびっくりするほど冷たかった。
タオルミーナのメインストリートを歩くと車を利用したお店が結構ある。
ボロい車が路肩に止まっているので、故障車か駐車違反の張り紙かと思いきやレストランの案内だった。
極めてアナログなやり方だが、思わず見てしまう。
横から見ると見晴らしの良いレストランだと言いたいのが分かるが、どうやって運転席に乗るのだろう。
キッチンカーと言っても売っているのは主にジェラート。
お店(車)それぞれにデザインや機能は、それなりに考えているみたい。
お互いライバルなのだろうが、客引きや呼び込みなどは無い。
売れるまでのんびりと待つというゆる~い感じが、いかにも南イタリアらしい。
こちらはキッチンカーではなく地元の住民相手の移動八百屋さん。
メインストリートから1本裏に入った路地で販売。観光客は買わないもんね。
これはドアの取っ手、しかもお店ではなく一般の家というところが面白い。開けるのに勇気が要りそうだが、この顔が住人にそっくりだったら、更に面白いね。
これは犬のウンチに関する自販機のよう。
しばらく眺めていたけど犬を連れている人がいなかったせいか、使うところが見られなかったのでどう使うかは不明。
犬のウンチについては、フランスなどは緩いけど、イギリスでは罰金が科せられるがイタリアはどうなってるのかな?
日本人はお店の中に入って商品を見て触って品定めをするけど、ヨーロッパの人は基本的にある程度買う商品の目星を付けてから店内に入る傾向にあるようだ。
従ってショーウィンドウのディスプレイには力をいれるが、ショーウィンドウの無い店は店頭に並べる。とりあえずは並べただけだが、熱意は分かるような気がする。
食器などを売る雑貨店だが、店の宣伝の為に道路にインテリアの商品をコンクリで埋め込んだみたい。確かに目立っているけど、日本じゃこれはアカンでしょ!
イタリアは北部と南部で雰囲気が全く違う。ミラノやローマなどの北部のシュッとしたのに対して、南部のシチリアは緩いけれども何となく人間臭さがあるように思えるんだよね。
こんな所で暮らしたら僕ももっとのんびりになるかも。
なんちゃってね。
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