出会った人、皆の笑顔が印象的だった。バオバブの並木道で出会った少年。バオバブのようにシュッとしていた。途中で出会った家族と思われる牛車。みんな笑顔で手を振ってくれた。牛は紅白ならぬ白黒の二頭立て。市場にいた親子。肝っ玉母さんのような笑顔がいいね。でも、子供の上着は少し大き過ぎるみたい弟の子守をしながらお米を買いに来ていた少女。声をかけたら気さくに笑顔を返してくれた。ちなみに、マダガスカルも日本と同じ米が主食の国で、1人当たりの米の消費量は日本の2倍あるとのこと。マダガスカルの一般家庭に食事時に訪ねると「Masaka ny vary!(マサカニヴァリ)」つまり「ごはん食べていきませんか」と言われるそうだ。これは定型の挨拶で、よく京都などで訪問の帰り際に「ぶぶ(お茶漬け)でも召し上がっていって」と同様、本当に食べると嫌がられるので、くれぐれもご注意を。モロンダバに5日間いたが、毎日バオバブの並木道を見ても飽きることはなかった。バオバブの木は、サン=デグジュペリの「星の王子様」に出てくる。その物語の中でキツネが王子に「大切なものは目に見えないんだよ」と言う場面があるが、心でものを見るということを大自然の中でじっくり考えるのに必要十分な時間だったなぁ。なんちゃって。